赤ちゃん写真・子供写真のためのカメラの選び方


子供たちの写真もたくさん撮ったNikon W100、TGは歴代使っています。

 私は家族写真のカメラマンですが、二人の子供の父親でもあります。

 今回は、父親としてのカメラの選び方を、カメラマンの経験で考えてみます。

赤ちゃんを撮る、子供撮ると考えた時にカメラに欲しい能力

こんなカメラが最適

  1. バシバシピントが合うオートフォーカス:
    • 子供は動きが速いため、高速なオートフォーカス機能が重要です。ミラーレスカメラや一部のデジタル一眼レフカメラは、迅速で正確なオートフォーカスを提供する優れた選択肢です。
  2. 連続撮影ができる:
    • 子供が予測できない瞬間を捉えるために、高速な連続撮影モードが役立ちます。カメラが短時間で複数の写真を撮影できると、動きのある瞬間を逃しません。
  3. 暗いところでもきれいに撮れる:
    • 子供や赤ちゃんの写真は、室内や夕暮れ時などの低光環境で撮影されることがよくあります。良好な低光環境性能を持つカメラは、ノイズが少なく、クリアで鮮明な写真を提供します。
  4. いつでも持っておける、簡単に撮れる:
    • 赤ちゃんや子供と一緒に外出することが多い場合、コンパクトで持ち運びやすいカメラが便利です。また、シンプルで直感的な操作性も重要です。
  5. チルトやバリアングル画面:
    • 低い位置から撮影することが多い子供の写真において、チルトやフリップ可能な画面があると、撮影がしやすくなります。
  6. ワイヤレス通信機能:
    • スマートフォンやタブレットとのワイヤレス接続ができるカメラは、写真を瞬時に転送したり、リモートで撮影したりするのに便利です。
  7. 対応レンズのバリエーション:
    • 子供写真や赤ちゃん写真に適したレンズが利用可能かどうかも確認してください。明るいレンズや望遠レンズなど、様々なシーンに対応できるバリエーションがあると良いでしょう。
  8. ビデオ機能:
    • 子供の成長や動きを記録するために、高品質なビデオ機能があると良いです。特に4K解像度やスローモーション機能があると、クリエイティブなビデオ制作が可能です。
  9. 静かに撮影ができる
    • 保育園の行事、音楽の発表会など、音を立てたくないシーンは多いです。ほぼ無音で撮影できる機能があるといいでしょう。

 読んでいると想像できると思いますが、全てを満たすカメラは、まだ存在しません。

 ですので、カメラマンとして、親として、我が子を撮ってきた時の経験からシーン別、カメラの種類別にあげていきます。

 最初にこの種類がないと撮れない写真があると言うカメラをあげておきます。それは防水・防塵・耐衝撃のコンパクトカメラです。
 子供との時間の中で濡れたり汚れたりするシーンは多いです。うちにNIKONのCOOLPIX W100とOLYMPUSのTG-3がなければ、撮れなかった写真がたくさんあります。

 それでは、最初にカメラの種類から。

カメラの種類別に子供写真撮りへの適性を考える

  1. スマートホン:
    • 適性: 日常の瞬間を気軽にキャッチしたい場合
      • 利点:
        • 常に携帯しているため、急な瞬間や子供の成長を手軽に記録できます。
        • 多くのスマートホンは優れたカメラ機能を搭載しており、自動モードやスマート機能が優れています。
        • 簡単な写真編集や共有がスマホ上ですぐにできます。
      • 注意点:
        • 光学ズームが限られているため、遠くの被写体に対しては精度が低いことがあります。
        • 暗い場所や低光環境での性能は一般的に他のカメラに比べ劣ることがあります。
  2. コンパクトカメラ:
    • 適性: 手軽に携帯しながら、高画質な写真を撮りたい場合
      • 利点:
        • コンパクトで持ち運びが簡単でありながら、光学ズームが利用できるため、遠くの被写体に対しても優れたパフォーマンスを発揮します。
        • 一般的にスマートホンよりも高い画質が期待できます。
        • 自動モードからマニュアルモードまで、様々なシチュエーションに対応できます。
      • 注意点:
        • 高機能なものほど価格が上がり、スマートホンと比較すると持ち運びが少し大変かもしれません。
  3. ミラーレスカメラ:
    • 適性: 高度な写真表現やプロのような品質が必要な場合
      • 利点:
        • 大きなセンサーサイズと交換可能なレンズがあり、高画質でクリエイティブな写真が撮れます。
        • 高速なオートフォーカスと連続撮影が可能で、動く子供やスポーツの瞬間をキャッチしやすいです。
        • 多様なカスタマイズオプションがあり、マニュアルモードで撮影ができます。
      • 注意点:
        • 一般的に価格が高く、初心者にとっては入門障壁があります。
        • 本体やレンズが大きく、携帯性がスマートホンやコンパクトカメラに比べやや劣ります。

 選択する際には、使用目的や予算、携帯性の重要性などを考慮し、最適なカメラを選ぶことが重要です。最終的には、写真を撮る楽しさや使いやすさも重要な要素ですので、実際に手に取って試してみることもおすすめです。

カメラマン的、家庭での子供写真ためのカメラの選択

 カメラにとって撮りやすいのは「遠くより近く」「暗いところより明るいところ」になります。

 赤ちゃんから高校生くらいまでの子供を撮るシチュエーションをこの要素で分けると、

  • 屋内で近く(自宅の部屋等)
  • 屋内で遠く(体育館等)
  • 屋外で近く(公園等)
  • 屋外で遠く(運動会等)

となります。

 この中で、屋内で遠くというのが、カメラにとって最も厳しい条件です。
 この条件できれいに撮ろうとすると、ミラーレスカメラで高性能なレンズを使う必要があります。
 軽く数十万円が必要になるので、「遠い屋内」は写真よりビデオ撮影をお勧めします。動画は画質が良くなくても気になりにくいのです。

 全て踏まえて、カメラマンと父親の両面での経験から、欲しい順(=買っていく順)に上げていくと、

  1. スマホ
    • まあ、これはみなさんお持ちでしょう
  2. 防水・耐衝撃コンパクトカメラ
    • 子供が歩き始めると公園など外出が増えます。汚れても良い、濡れても良いカメラ、プールや海でも水中でも使えるカメラは、子供たちが大きくなっていっても長く使えます。
  3. ミラーレスカメラと望遠レンズ
    • 必ずファインダーのついたカメラを選んでください。ついてないと望遠は撮りにくいです。
    • 3歳くらいからの子供たちはとても活発に動くので、屋外で自分の近くを動き回る子供たちを撮ることは結構難しくなります。そんな時は少し距離を取ると見かけの移動距離が減るので、ぐっと撮りやすくなります。
    • 運動会でも活躍するレンズなので、1本持っておくことを勧めます。
    • 35mm換算(意味はここでは書きません。調べればいっぱいでてきます)で300mmくらいあれば大丈夫です。子供を大きくしたいなら写真をトリミングすればいいです。70-300mmくらいのズームレンズをお勧めします。
    • ワイド側は100mm以下を勧めます。望遠域を重視して150-600などのレンズにも目がいくかも知れませんが、子供を望遠レンズで撮る時は「近すぎて撮れない」ことも結構あります。少年野球やサッカーといった屋外スポーツでも70-300mmの望遠ズームは役に立ちます。超望遠はそのあと追加で買うのがいいでしょう。高校野球なら600mmは必須です。
    • 一緒に変えるなら標準レンズも。むずかしければ標準の範囲はスマホで撮りましょう。
  4. ミラーレス用の標準レンズ、超広角レンズ
    • 標準レンズはほぼいつでも使います、使えます。せっかくレンズ交換式を手に入れたなら、必ず入手しましょう。
    • 超広角レンズは、とても広い範囲を写真に収めることができます。高校の文化祭や家族旅行など持っていればいいときがでてきます。

 素敵な子供写真を撮られることを願っています。

 写真は思い出を鮮明にするための鍵です。

 写真を撮ることに集中しすぎないで、子供たちとのふれあいの時間を大切にしてください。

おまけ)ミラーレスカメラ、どこのメーカーを選ぶ?

SONY、Canon、Nikonのいずれかをお勧めします。
私はPanasonicのLummixですが、これは他の3社に比べるとオートフォーカスなど、カメラ任せで撮影する性能で劣ります。
私がLumixを使うのは「写真の色合いが好み」「操作性が抜群」だから。
足りない機能は・・・昔はそんな機能無かったので気にならないのです。「腕でカバーする!」とかっこよく締めさせて頂きます。笑

Photo & Written by

神戸・明石・三田 兵庫の出張撮影 SmileMissionPhotoWorks

 ナチュラルな瞬間を、やさしく撮影して、きれいな写真にします。
 そんな、誰かに見てもらいたくなるような、あたたかくてやさしい『心に響く写真』を撮影します。


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