マッチングサイトに手を出してはいけない理由

 プロカメラマンとしての活動を始めるにあたって、「まずは集客サイトに登録して実績を作ろう」と考えるのは、最も効率の悪い選択です。もしあなたが10年、15年とこの仕事を続けていきたいのであれば、安易にマッチングサイトに手を出してはいけません。

 一見すると仕事への近道に見えるプラットフォームは、その実、新人が「ただ消費されるだけ」か、あるいは「誰にも見つからないまま放置される」場所だからです。


 レビュー数ゼロという、超えられない壁

 マッチングサイトの仕組みは、残酷なほど単純です。検索結果の上位に表示され、お客様に選ばれるのは、中身の質ではなく「レビューの数」が圧倒的に多い先行者たちです。

 実績のない新人がどれほど良い写真を撮ろうとも、数百件のレビューを持つカメラマンが並んでいる中で、お客様がリスクを冒してまであなたを選ぶ理由は一つもありません。

  • レビューがない新人のページには、そもそもアクセスすら集まらない
  • どれだけ価格を下げても、比較対象にすらなれない
  • 奇跡的に仕事が来たとしても、それは「誰でもいいから一番安い人」という扱いに過ぎない

 このように、スタートラインにすら立たせてもらえない場所で、いつ来るかもわからない予約を待ち続けるのは、プロの仕事ではありません。ただの時間の浪費です。


 他人の土俵で「待ち」の姿勢を続けない

 マッチングサイトに登録して「選ばれない時間」を過ごすことは、自律的なキャリア形成を放棄しているのと同じです。

 サイトのアルゴリズムという他人のルールに運命を委ね、レビュー数という数字の暴力に晒される。そのような不毛な競争に加わる暇があるのなら、一刻も早く「自分自身の戦い方」を確立すべきです。

 本当のプロの仕事とは、レビュー数という他人の評価軸に頼るのではなく、あなた自身の言葉でお客様に価値を伝え、直接指名を勝ち取ることです。入り口で楽をして「集客の仕組み」を他人に丸投げした代償は、数年後の「無名」という結果になって返ってきます。


 「選ばれるのを待つ」から「自ら選ばれる」へ

 あなたが最初にすべきことは、マッチングサイトに履歴書を出すことではありません。たとえ拙くても「自分自身の窓口(公式サイト)」を持ち、そこで自分の基準を明示することです。

 レビュー数という数字で他者と比較される不毛な環境から抜け出し、あなたの考えや、教科書撮影などの確かな実績を「自分自身の信頼」として直接積み上げていく。この姿勢こそが、10年後のあなたを守る唯一の財産になります。


 「自立したプロ」としての立ち上がり方

 マッチングサイトで選ばれるのを待つ時間は、プロとしての成長を止める時間でしかありません。もしあなたが、個人のお客様だけでなく、しっかりとした企業や公的機関と継続的に仕事をしていきたいと願うなら、今すぐ以下の「自立の準備」を始めてください。

  • 揺るぎない技術を磨く 
     「現場で慣れる」という考えは捨ててください。どんな悪条件でも、求められた結果を確実に持ち帰る。その再現性のある技術こそが、プロとしての最低限の入場券です。技術の研鑽に終わりはありません。
  • 自身の公式サイト(HP)を持つ 
     信頼できる企業ほど、発注前に必ず相手の身元を確認します。その際、マッチングサイトのプロフィールページではなく、独自のドメインで構築された公式サイトがあることは、ビジネスパートナーとしての「必須条件」です。サイトは、あなたという事業主の信頼を積み上げる「金庫」になります。
  • 可能な範囲でSNSを運用する 
     完璧を求める必要はありませんが、あなたの「今」の活動が見える窓口として、SNSは有効です。あなたがどのような姿勢で仕事に向き合い、どのような写真を撮っているのか。等身大の姿を発信し続けることが、未来のお客様との接点になります。
  • 社会人としてのマナーを身につける 
     意外に思われるかもしれませんが、長く生き残るカメラマンに共通しているのは、写真の腕以上に「普通の社会人としてのマナー」です。
     迅速なレスポンス、丁寧な言葉遣い、現場での立ち振る舞い。これらが欠けている人間には、二度目の依頼は来ません。
     現場で目にする出張カメラマンの多くは「社会人としてのマナーに欠けています」。普通の社会人になるだけで「きちんとしたカメラマン」になれるのが出張カメラマン界隈なのです。

 「本物のプロ」への最短ルートを歩むために

 これら4つの条件を独力で、かつ高い水準で整えるのは決して容易ではありません。

 「企業から信頼されるサイトの作り方は?」「現場で絶対に失敗しない技術の基準とは?」「リピートを生むマナーの正体は?」

 私は「出張撮影」「出張カメラマン」という言葉すら一般的でない15年以上前に、この仕事をフリーランスとして始めました。
 その途中にはいろいろな発見がありました。

 こうした、ウェブ上の断片的な情報だけでは到達できない「プロの実務基準」については、私の15年の経験を凝縮した「実践研修」の場ですべてお伝えしています。

 マッチングサイトの数字に一喜一憂する日々を卒業し、一人の自立したカメラマンとして、長く愛される基盤を作りたい。その覚悟がある方には、私が持つすべての知見を共有します。

 最後に皆様にお伝えしたいことがあります。

 「本当はもっと撮りたいものがあるけど、カメラマンになりたいから、手っ取り早く『家族写真』を撮っている」

 そんなカメラマンに、家族写真を撮って欲しくないのです。


お客様の『信頼』に応えるために、カメラマンとしてのあなたが身につけるべき『確実な技術』の話をしましょう。

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