運動会の写真撮影のカメラとレンズ

運動会

家に帰ると父親としても写真を撮ります。みなさんと同じ、パパカメラマンです。^^

うちの地域では今が運動会シーズン。
だけど子どもたちも大きくなり、もうすぐ運動会といった年齢ではなくなります。

今回は、10年ほど運動会を親の目線で撮り続けてきた、職業カメラマンとしての備忘録。忘れないうちに。10数年後の孫の運動会の撮影のために。(笑)

前提として、我が子の運動会は機材のテストの場でもあります。
仕事ではミスが怖くて試せないことも試します。
また連射しまくるほうではなく、徒競走でも一枚一枚、タイミングを取って撮ります。
徒競走なら最終コーナーからゴールまでで3〜4枚、ゴール後1〜2枚といった感じでしょうか。
こんな感じで、ボツカットが全体の2割くらいを超えると「使えね〜!(怒)」と感じます。

いずれもAFはシングルポイントで必要な点に選んであわせています。ピント位置をカメラに選ばせるオートのモードは、どのカメラでも格段に歩留まりが下がります。自動追尾なんて遊びでは面白いけど、あとで確認するといい加減なピント。働いてるふりをしてるだけでいい加減な仕事、あてになりません。私は1点セレクトのみです。
プライベート写真でのピントOKの判断は27インチのモニタで普通に表示しての判断で、等倍拡大ではありません。(モニタ上、横位置でA3サイズ程度です)

以下、そのレベルでのお話です。

カメラは一眼?ミラーレス?コンパクト?スマホ?

運動会ですから子どもたちは動いています。動いているものをコンデジやスマホで撮影するのはきついです。
それにほしいのが望遠レンズ。だから演技を撮るのはレンズ交換できる一眼系がいいです。

望遠レンズの焦点距離は、おおよそですが、幼稚園で35mm換算で200mm、小学校中学校の200mトラックなら換算400mmあると楽です。
一本だけなら換算300mmになる望遠レンズを勧めます。足りないときはトリミングで。

ミラーレスか普通の一眼かはどちらでもいいです。
昔はニコンかキャノンでないと、いいレンズを使わないと、といった感じでしたが、今のレンズはどれもいい。ミラーレスも十分使えます。例えばパナ、オリンパスならダブルズームセットの入門カメラでも、きちんと使えば十分撮れます。なんていい時代だ!^^
あ、だけど望遠を使うのでファインダーが付いているものを選んでくださいね。望遠レンズを手持ちのライブビューで撮るのはかなり難しいと思います。

マイクロフォーサーズで運動会

パナ、オリなどマイクロフォーサーズ勢(以下3/4)のときは、AFを動体予測ではなくシングルAFで撮っていました。
3/4は入門レンズでもAFが爆速のものが多く、被写界深度も深いので、シングルで合わせてパッと撮ってしまうほうが歩留まりが高かったです。
ニコン、キャノンしか使ったことのない方のために書くと、3/4のズームレンズはN,Cの大三元クラスのAF速度に近いです。レンズによってはそれ以上かも。
シャッターを半押しした瞬間にもうピントがあっている感じです。
これ、楽です。フォーカスポイントを被写体に当て続けなくていいんですから。

こんなざっとした撮り方でも小学生高学年の徒競走でボツカットの確率は1〜2割くらい。なんて優秀な・・・

暗いところだとイマイチの画質のマイクロフォーサーズも運動会は明るいので大丈夫です。
軽いので手軽。それに小さいからあまり目立たない。3/4はこのこともいいですね。

あとシャッター音がちいさい。これも素敵。
運動会は賑やかなので気になりませんが、子どもたちのイベントで音が気になるシーンは多いです。
シャッター音がかっこいいとか、そう思うのは撮ってる人だけ。他の人には邪魔なだけ。プロカメラマンだからよけいにそう思います。
「静かに撮れる」これがニコンがメインの私が個人用にマイクロフォーサーズやフジXを持っている理由。

ちなみに運動会でよく使ったレンズはLUMIX G VARIO 45-150mm/F4.0-5.6。セットで付いてきた換算300mmとして最安値のレンズ。
3/4の画質は、レンズを選べば自分の私的な写真ならこれで十分、でもお客様にお渡しするものとしてはちょっと足りない、そんな感じです。
私がもし家族写真のカメラマンでなければ、軽い、小さい、静か、でマイクロフォーサーズしか持ってないと思います。

運動会用のレンズとしてのお勧めは50-150くらい(35mm換算で最大300mmのもの)のズームレンズ。大きくプリントをしなければ高価なレンズはいらないと思います。標準域〜望遠までをカバーする俗に言う高倍率ズームレンズは、望遠域が画質の面で避けたいです。望遠専用を。

3/4の一番のデメリットはバッテリー、あまりもちません。長時間撮る場合は予備バッテリーを忘れずに。

Fujifilm X-T2で運動会

レンズはXF55-200mmF3.5-4.8、xf18-135を使いました。どちらも3/4ほどAFは早くなく、シングルAFで徒競走はきつい状態。
かといって動体予測の精度も完璧ではなく・・・小さめの被写体相手だと半分ボツといった程度でした。動体予測のときは、レンズのAFが追いついていないと言うよりカメラ側の問題のように感じました。55-200は遅いけど、18-135のAFは遅くはないので。
xシリーズはあまりうごかないものを撮るべきだなあと。55-200とか出てくる絵はとてもきれいなんですよ。だからつかえたらなあって・・・ごめん、きみをここでつかうわたしがわるかった。

一眼レフで運動会

ニコン、キャノン、ペンタックスといった従来の一眼レフだと動体予測で撮っています。
中学生の徒競走くらいなら、AFが遅いと言われるペンタックスでも余裕余裕!ペンタは撮って出しjpgがきれいで、線が太い表現になった今のニコンから乗り換えたいくらい。(笑)

話がそれ気味ですが・・・
一眼レフでの運動会の撮影では「フォーカスポイントを被写体にキープできるかどうか」結果はほぼ全てこのことにかかっていると思います。
従来の一眼レフのレンズは、レンズによってAF速度が全然違います。(値段とAF速度は関係なくて、設計思想によります)
だけど、動体予測をうまく使えれば、あまりAFの早くないレンズでも大丈夫です。^^

一眼レフでおすすめはAPS-Cのボディと300mmの望遠レンズ、これで換算およそ450mm、超望遠の世界です。
どのくらいの倍率かと言うと、双眼鏡くらいです。かなり大きく見えます。近眼に老眼の入った私の目にはステキです。
それでいて、APS専用レンズと組み合わせればカメラとレンズで1kg程度の軽さです。

ニコンだとAF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR、ペンタックスではHD PENTAX-DA 55-300mmF4.5-6.3ED PLM WR REなど、どちらも軽く小さくAFも早く画質も十分で、撮っていて楽しかったレンズ。
これらのレンズとD7100、K-3iiとの組み合わせだと中学生運動会徒競走の写真のボツの割合は前半の数%、1割行くことはないです。

コンパクトカメラで運動会

あると便利なのがコンパクトカメラ。
私は運動会のとき、広角や標準あたりはすべてコンパクトに任せています。演技中、レンズを変える時間はないですし、1ガンレフ2台持ちもタイそうですから。
早く動かない綱引きなどではコンパクトカメラでも十分。
徒競走などは応援に徹するなら、コンデジだけでもいいと思いますよ!^^

運動会の写真のまとめ

運動会の写真のためのカメラやレンズは、今の機材を使えばほぼどれでも大丈夫だと思います。
当日トラブルなく使えることが大切なので、普段から愛機をかわいがってあげてください。
頭でわかっているだけだと、とっさのときに対応できないですから。^^;

写真屋が言うのもなんですが、カメラマンではなくひとりの父親として・・・

運動会の写真は、余裕のあるときに撮れればそれでいいと思います。
見て応援することがメインで、合間に写真。
精一杯演技する子どもたちと、観客の応援と歓声が一体になる楽しいひと時を大切にしてください。^^

 カメラが体の一部になっていないと、撮ることに必死で逆に被写体を見ていないことがあります。
まずはしっかり見て応援してあげてください。

写真は思い出を鮮明に思い出すためにあります。
思い出のない写真は、たとえどんなにきれいなものであっても、ただの記録にすぎません。

子どもたちにとって一番嬉しいのは、あなたがしっかり見て、いっぱい応援することです。
もし写真が残せなくても、そのことだけで、子供たちは幸せだと思います。

しっかり運動会を見て、「よかったね!がんばったね!」と、心からの声をかけてあげてください。