子供写真とカメラの連写機能

 一眼レフもコンパクトカメラ(以下コンデジ)も、連写機能がついています。
 シャッターボタンを押し続けると連続でシャッターが切れる機能です。
 
 カメラメーカーのカタログでは「連続撮影速度:○コマ/秒」という記載があります。私の使っているカメラでは、5コマ/秒、7コマ/秒などです。これは、1秒間に撮影できる枚数を表しています。
 近頃ではこれが60コマ/秒なんて数値のものも出てきました。動画やん!って思ってしまいます。(^^;
 
 中には連写性能をカタログでうたってるものもあります。
 子供写真を撮る時に、連写は必要?どのくらいの性能?など、少し考えてみましょう。

カメラの連写機能で知っているべきこと

 冒頭で述べた「連続撮影速度」は、陸上選手で言うと「最高速度」です。
 ここで知っておくべきことは、これは「瞬間の速度」ということです。
 
 カメラの仕様表を見るとき、連写に関してもう一つ見ないといけないところがあります。
 それは「連続撮影可能コマ数」です。陸上選手で言うとスタミナという感じでしょうか?
 
 簡単に説明します。
 撮影した写真は、最終的にSDカード、CFなどのメモリに保存されます。
 シャッターをじゃんじゃん切って、写真を撮りまくった場合、これらメモリへの書き込みが追いつきません
 だから、デジタルカメラには「バッファ」というデータの仮置き場があります。
 撮影したデータは簡単に言うと、『センサー → バッファ → SDなどメモリ』という流れで書き込まれます。
 
 バッファへの書き込みは一瞬です。でもSDなどのメモリへの書き込みは時間がかかります。
 だからバッファがいっぱいになるとメモリへの書き込みが終わるまで次の写真を撮ることができません
 このバッファの容量を簡単に表したものが。「連続撮影可能コマ数」です。このコマ数以上は、メモリへの書き込みが終わるまで撮影できません。
 
 で、考えます。
 例えば、ミラーレスのNikonV2。
 「連続撮影速度」は60コマ/秒です。それで「連続撮影可能コマ数(jpg,L,fine)」は54コマです。
 わかります?
 60コマ/秒というモーレツな連写を持続できるのは、54 / 60 = 0.9秒だけです。
 0.9秒を過ぎると、書き込みが終わるまで次の写真を撮れません。(SDなどメモリへの書き込み速度は、メモリの性能次第です。)
 
 もちろん早い連写機能は鳥の撮影などでは重宝すると思います。
 でもそれが使えるのは一瞬だけ。こういった性能の場合はよく考えて使う必要があります。最高速度を落として設定し、長い間押しっぱなしにできるようにするのも一つの方法です。
 
 ちなみに、私のメインのD800ではそれぞれ5コマ/秒、56コマです。理論上、最低11秒程度は連続して撮影できることになります。(実際には私はjpgでなくRAWで撮るので17コマ、約3秒です。)
 同じニコンで一般の方向きのD3300ならそれぞれ5コマ/秒、100コマ(RAWだと11コマ)、つまり連続して20秒。このぐらいあると瞬間の速度を十分活かすことができます。
 
 コンデジの場合は、連続撮影速度の記載はあっても、連続撮影可能コマ数の記載がない場合があります。
 特にコンデジを選ぶ際には、連続撮影速度の数値だけで判断せずに、実際にさわってみることをお勧めします。

子供写真と連写

 なぜ連写(シャッターボタン押しっぱなし)を使うのでしょう?
 
 それは「一瞬を逃したくないから」ではないでしょうか。
 「走っているとき」「表情が変わるとき」、シャッターを切ったその瞬間だけでなく、継続した時間を撮影したいから。
 
 では連写を使えば、のこせるのでしょうか?
 
 おそらく正解は○でしょう。
 でも、そのことを突き詰めてしまうと「動画で撮って静止画を切り出した方がいい」ことになってしまいます。
 もうまもなくそんな時代が来ると思います。
 
 だけど、「写真で残したい、カメラで撮りたい」方は、「連写も」利用して撮って頂きたいと思います。
 静止画のカメラでは一瞬が勝負です。
 その一瞬を残すために・・・という意識で子供達を見ていると、普段何気なく見ている光景の中にも、素敵なことがたくさんあることに、きっと気がつきます。

実際の連写の活用

 私のカメラの設定は、3コマ/秒です。最大で5コマまで設定できますが、あえてこの値です。(でも、直接何度も早く押すと3コマ以上撮影できます)
 基本的に、私はシャッターボタン押しっぱなしで撮影しません。
 でも話しながら、走りながら撮影する時などで、やむを得ず押しっぱなしにする時があります。
 このような時に、子供達の表情の変化を捉えることができて、かつ、続けて撮影できる(連続撮影可能コマ数の話参照)早さとして、経験値で設定しています。
 
 例えば、お子様がシャボン玉を吹いているとき。
 ほとんどのお子様は、シャボン玉をふくらませている時は真剣な表情をしています。
 そして、上手に飛ばすことができたその瞬間、その表情が、さあっと愛らしい笑顔になります。(*^^*)
 
 下は、お母様がシャボン玉を吹いていて、その様子を見ている女の子です。
 まだちっちゃくて自分では上手に吹けなかったので、お母様が吹いてくださいました。

 まず1枚目・・・様子を見ている女の子。目に期待感が出ていて楽しそうなので、もうシャッターを切り始めています。
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 2枚目・・・おそらく1枚目から0.5〜1秒後くらいです。笑顔になっていますが、まだまだこれから。
0002
 3枚目・・・2枚目から0.5秒後くらい。
0003
 4枚目・・・3枚目から0.3〜0.5秒くらい。3枚目から続けてシャッターを切っています。(押しっぱなしではありません)
 めいっぱいの笑顔がかわいいですね。(*^^*)

 
 子供達の表情の変化を捉えるのに、秒間3コマあればいいと感じています。例えば7コマあると間隔が短すぎて、変化が少ないのです。それに表情の変化中は少し?的なときもあります。
 表情が変化する立ち上がりは早いですが、その後の変化はそんなに早くありません。ものすごく早い連写性能は不要です。
 
 なにより大切なことは、最初にシャッターを切るタイミングです。
 表情をよーく見て、ほんとによーく見て、予測しないと間に合いません。
 表情が変わっていく間は、できれば押しっぱなしじゃなくて、その都度シャッターを切ります。
 でもなれない間は押しっぱなしにしましょう。(*^_^*)
 
 シャボン玉など、子供が夢中になる遊びは、何度も何度も繰り返して遊びますよね。(^^;
 その長い時間の中で、とびっきりのいい表情はいつやってくるかわかりません。
 その時にバッファがいっぱいでシャッターが切れないなんて・・・とても残念ですよね。
 
 ご自身のカメラをよく理解して、連写機能はうまく使いましょう。

子供写真と連写機能のまとめ

 現在販売されている光学ファインダーの一眼レフなら、必要な速度、可能コマ数を満たしていると思います。 
 でも、ミラーレスやコンパクトカメラの場合は、気をつけてください。
 秒間3コマ以上、できればその状態で3秒以上撮影できるものがいいと思います。
 3秒続けられれば、表情の変化の始まりから終わりまで大丈夫です。
 かけっこなどの場合は、いいところだけで押しっぱなしにしましょう。

 連写できることもそうですが、「撮りたい瞬間にストレスなくシャッターが切れる」ことが、子供写真撮影では重要です。
 それができないと、シャッターチャンスを逃してしまいますから。

 それらは、カタログスペックではわかりません。
 またネットの口コミなどの感想でも、撮影シーンが個人で異なるので、完全に鵜呑みにはできません。
 例えば、ピント固定なら早く撮影できても、フォーカスをあわせながらだと遅いなど、カメラによって違いがあります。
 きちんと撮ろうと思うと、子どもの撮影って、条件厳しくって、むずかしいんです。(^^;
 
 まずは今お持ちのカメラをとことん使い込んでみて、不満点を明確にして、次は実際に手に取ってみてそれらをクリアしたものを選ぶ、というのがベターな方法ではないでしょうか。

 


 長々と書いてしまいましたが、もしお持ちのカメラが、早い連写速度で長時間撮影し続けられるなら、設定はMAXの速度でもいいと思います。
 
 「え〜これだけ書いてるやん」(^^;
 
 でもね、たくさん撮ってるとあとで大量の写真を整理しないと・・・(>_<)  それに・・・ここからがホントのところです。  「取りあえずたくさん撮っておいて後から選ぼう」だと、その瞬間を見る意識が薄れます。  「いい写真を残したい」そのことは全く同意しますが、それ以上に、写真を撮るということを通して、今まで以上にお子様を見つめてほしいのです。  花の写真を真剣に撮り始めると、同じ花を見ても今までとは違う感覚になります。  もちろん、子供の写真でもです。  それは、きっととっても素敵なことになると確信しています。  お子様にとっても、パパやママにとっても。(*^-^*)

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