子供写真、赤ちゃん写真のためのコンパクトデジタルカメラの選び方【基礎知識編】

 みなさん、こんにちは。
 【子供写真、赤ちゃん写真のためのコンパクトデジタルカメラの選び方】などというたいそうなタイトルを書いてしまって、若干後悔しているおとーちゃんです。(^^;
 
 私が出張撮影にお伺いするときは、Nikonのデジタル一眼レフを使っています。
 動き回る子供達をきれいに撮影するには『デジタル一眼レフ』。他に選択の余地はありません。
 でもオフのときはほとんどがコンパクトデジタルカメラ(以下コンデジまたはデジカメ)です。
 遊んだり、お出かけをすることがメインで、写真を撮ることはおまけなので、やっぱり小さいコンデジは便利です。
 
 でもやはり普段一眼レフを使っていると「あれがあったらなあ」というスペックや機能があります。
 今回は「赤ちゃん写真」と「子供写真」を撮るために、便利そうな使いやすそうなデジカメの選び方をお伝えします。
 ご参考になれば・・・です。(^^)
 

赤ちゃんと子供達の撮影シーンの分類

 すみません。なんだかカチカチの見出しで・・・(^^;
 できるだけわかりやすく書きますのでお許しください。
 
 まず赤ちゃんの写真を撮るであろうシーンは、

  • 『お部屋の中』で、赤ちゃん一人で、家族で。
  • 公園などの『屋外』で、家族で。

 のような感じでしょうか。もう少し大きくなってくると、

  • 幼稚園、保育園の運動会、講堂や体育館での発表会
  • スポーツの大会、ピアノの発表会

などが入ってきますね。
 
 これらを「明るさ」「距離」「動き」でわけると・・・

赤ちゃん、子供撮影のシーン分類
年齢層 シーン 距離 明るさ 動き
赤ちゃん 自宅の屋内 近い 暗い〜普通 遅い
屋外 近い〜遠い 明るい 遅い
子供 屋外(公園、運動会等) 近い〜遠い 明るい 遅い〜早い
発表会等の屋内 近い〜遠い 暗い 遅い〜早い

 上記の表の中でピンクの項目が、デジカメの選び方によってとても差が出る要素です。
 
 ・幼稚園の発表会で暗幕が引いてあって、暗くて写真がブレてしまったり・・・
 ・遠すぎてちっさくしか写らなかったり・・・
 
 ということは、ありそうですね。(>_<)
 このあたりのことは撮影の技術よりも、デジカメの性能によるところが大きいです。
 
 まずコンパクトデジタルカメラを選ぶ際には、自分が写真を撮影したいシーンの

  • 明るさ
  • 距離
  • 動き

 を気にかける必要があることが、おわかり頂けると思います。
 
 これらの項目に必要なデジカメのスペックは、デジカメの「仕様」に記載されていますので、メーカーのホームページなどで確認できます。
 次に「仕様」の読み取り方をお話しします。

赤ちゃんと子供写真をデジカメで撮影する時に必要な性能の選び方

 最初にサンプルをあげますね。
 NikonS3500の主な仕様のページです。
 
 まずは遠くを撮影する、つまりカメラの望遠機能の読み取り方です。
 

遠い場所での撮影が必要な場合の選び方

 これはデジカメの仕様の「レンズ」の「焦点距離」と言う項目からわかります。
 上記カメラでは

4.7-32.9mm(35mm判換算26-182mm相当の撮影画角)

と記載されています。
 この中で見て頂きたいのは「35mm判換算26-182mm相当の撮影画角」というところです。
 「35mm判」というのはフィルムカメラのことだと思って頂いて構いません。
 その後の数字の「26」がワイド側、「182」が望遠側での焦点距離です。
 この数字が小さいほど写る範囲が広く、大きいほどせまくなります。
 「写る範囲がせまい」=「遠くのものが大きく写る」ということになります。

 なぜ「35mm換算するのか」は難しくなるので説明は省略させて頂きますが、『35mm換算の焦点距離を見る』ことを覚えておいてください。
 コンパクトカメラでよくある望遠側の焦点距離は100mm〜200mmくらいのものです。

 一般的には35mm換算で200mm前後あれば、望遠が効いている感じになります。
 幼稚園の屋内の発表会ならこのくらいあれば助かります。
 小学校の運動会だと200mmではアップで撮影できませんが、それ以前に「動き」によってコンデジでは難しくなります。
 35mm換算で200mm前後あればOK!程度に思えばいいかなと思います。(^^)

 それから「望遠」とは逆の話になりますが、ワイド側は28mm以下のものが室内など、距離がとれない時に使いやすいです。今のカメラはこちらはほとんどクリアしています。(^^)

 次に、暗い所での撮影、どんな仕様が暗さに強いのかです。

暗い場所での撮影が必要な場合の選び方

 これはデジカメの仕様の「レンズ」の「開放F値」、それと「ISO感度」と言う項目から判断します。上記カメラでは

開放F値:f/3.4-6.4
ISO感度:ISO 80 ~ 1600、ISO 3200※3(オート撮影モード時に設定可能)

と記載されています。

 レンズの開放F値は、レンズの明るさを表しています。
 数値が少ないほど明るく、大きいほど暗いレンズです。
 例えると、数値が小さい=窓を全開、数値が暗い=カーテンを引いている、ような感じでしょうか。ですので、暗い場所で撮影するには開放F値が小さい方がいいです。
 
 ここで表記が「f/3.4-6.4」と2つ数値があることに気をつけてください。
 前者の3.4は「ワイド側での開放F値」、後者の6.4は「望遠側での開放F値」です。
 つまりこのカメラは望遠側ではレンズが暗くなるのです。
 コンデジではこのような仕様になっているのが普通です。
 
 ということは・・・「望遠側だとブレて止まらないけど、ワイド側だとしっかり撮れる」ことがあります。こういうときは、ワイド側で撮影して、あとから必要な所をアップで切り取るのも一つの方法です。
 
 レンズはカメラの根本的な所なので、レンズの明るさはほぼデジカメの価格に比例します。(^^;
 屋内の暗い場所でお子様を撮る機会があるなら、開放F値が2.8以下のものがお勧めです。
 高級機では1.8というものもあります。繰り返しになりますが、若干高いです。(笑)
 
 また明るいレンズを搭載しているカメラは、あまり望遠撮影できないものが多いです。
 このあたりは必要に応じてバランスをとって選ぶ必要があります。
 
 ISO感度はセンサーの感度を表しています。
 数値が大きいほど、暗い所に強くなります。「暗い所でも見える眼を持っている」感じでしょうか?
 ですが、この数値はあまりあてにしないでください。
 無理に感度を上げると、画質が劣化して写真がザラザラになったりするのです。
 メーカーにより画質の許容基準に差があるため「設定できるけど使えない」等あったりします。
 上記のカメラは制限付きで3200とありますよね。
 これは「お勧めしませんが緊急時には3200も使えますよ」という意味だと、私は受け取ります。(^^;
 Nikonは基準が厳しい感がありますので、ISO1600で撮影してL判でプリントするくらいなら問題ないだろうなと想像します。
 
 参考までに「幼稚園の発表会で暗幕が引いてあり、天井の蛍光灯だけの照明でストロボなし」という条件だとすろと・・・
 開放F値2.8、ISO感度3200あれば、じっとしている演奏会ならぎりぎりなんとかなります。
 でも動き回るお遊戯会は1眼レフでも難しいときがあります。シャッター速度をあげられなくてピタッと止まらないのです。
 あくまでも私見ですのでご参考程度に・・・

 まとめますと・・・
 暗い所での撮影が必要なときは、開放F値が2.8以下で、ISO感度3200以上あるものがお勧めです。ISOが高感度のものは低感度の時も余裕があります。
 ですが実際に撮ってみないとわからないのが本当の所です。
 人間の眼で明るくてもカメラでは難しいのがよくあります。人の目はとても高性能なのです・・・

 幼稚園の発表会などでの撮影は、くれぐれも撮影禁止の場合はやめましょう。
 また撮影可でもストロボを使うことはやめましょう。子供達の発表を邪魔してしまいます。どのみち、コンデジのストロボは少し離れると光が届きませんので、暗すぎて撮れないときはカメラは仕舞って、心に焼き付けましょう。(*^-^*)
 他の所でも書いていますが、写真も残したいですが、なによりもいい思い出が大切だと思うのです。

 次に、動き回る被写体の撮影です。

動く被写体を撮影する場合の選び方

 「動き回る被写体」これはコンデジの苦手な被写体の一つです。
 今は技術が進んでいるので、電車や車のようにほぼ規則的に動くものはしっかりとらえるコンパクトカメラもでてきました。
 でも・・・子供って好きなように動きますから!p(^^)q
 
 特に望遠で追い続けるのは難しいです。カメラの性能もありますが、フレームの中に子供達をとらえ続けるという技術的な面が大きいです。
 一眼レフは自分の目のすぐ前で、目で見ているように顔を動かして追うのでまだ追いやすいのです。でも、コンデジのように腕を前に突き出して、望遠で追うことはとても難しい・・・
 
 動いている子供をコンデジで撮る一番の解決策は「望遠で撮影しない」ことだと思います。
 望遠で動いている子供達をアップで撮ることはあきらめて、ワイド側で撮ります。
 離れていたら周りの光景と一緒に、アップで撮りたいときはお子様達の近くで!p(^^)q

 その時に気にかけたい仕様は・・・「連写機能」「オートフォーカス」です。
 まず「連写機能」から・・・上記カメラでは

連写機能:単写、連写[約1.1コマ/秒で最大6コマ(20M)]、BSS(ベストショットセレクター)、マルチ連写(16コマ連続撮影)

と記載されています。
 この中に連写[約1.1コマ/秒で最大6コマ(20M)]とありますよね。
 これは1秒間に1.1枚撮影できて、連続で最大6枚という意味です。7枚目はシャッターがおりません。
 
 子供を撮影するなら1秒間に3枚くらい撮れると楽です。
 シャッターを押しっぱなしでの秒間枚数もですが、1枚撮影した後、すぐに次撮影できるかということの方が重要性は高い気がします。
 でも残念ながら、このことは各メーカーともに仕様にはほとんど記載がなく、実際に触って確かめる方法が一番です・・・

 それから「オートフォーカス」です。上記カメラでは「オートフォーカス」の項目の中に、

AFエリア:顔認識オート、オート(9点)、中央、マニュアル(99点)、ターゲット追尾

と記載されています。

 動体撮影で通常使うのは「ターゲット追尾」だと思います。
 自分が静止していて、ずっと被写体をフレームの中に入れておけるなら、この機能は有効です。
 でも、お子様撮影はそんなにあまくない!
 幼稚園くらいのお子様になると「ターゲット追尾」vs「子供達の元気」はお子様圧勝です。(笑)元気な子供達はすぐにフレームからでてしまいますから。
 「ターゲット追尾」を有効に使うには、撮影する側の技術も必要になります。(^^;
 
 私が使うときはこの中の「中央」か「マニュアル」を使います。中央はフレームのまん中で、マニュアルは任意の点でピントを合わせることができるものです。
 そして、子供がそこにくるようにカメラを動かしてシャッターを切る!
 なんと原始的。(笑)

 一眼レフに比べると歩留まりが良くない(一眼よりAFが遅いから)ですが、シンプルなこの方法がまだ撮りやすいと思います。カメラに全部任せるオートフォーカスだと、全然違う所にピントがあったりするのです。
 本当は「置きピン」という昔からの撮影テクニックが役に立つのですが、カメラの選び方ではないので割愛します。この方法も「中央」や「マニュアル」のように自分でピント位置を決められる機能が必要です。

 「オートフォーカス」で一番気にしたいことは、ピントが合うまでの時間です。
 カメラに体力測定があるなら絶対必要なものですが、これも仕様書ではわかりません。カメラ屋さんでさわって、遠くや近くへあわせてみる方法が一番でしょう。
 このときに「完全カメラ任せのAF」と「中央・マニュアルなど特定点でのAF」の両方を見てください。この2つでAF速度が違うものが多いです。
 
 ちなみに遅い機種だと上記の置きピンを使わない限り、動く子供達は全然撮れません。それほどピントを合わせる速度は機種によって違います。
 しっかりさわって選んでくださいね。(^^)

赤ちゃん写真、子供写真でのデジカメの選び方のまとめ

 子供の撮影は、条件の厳しい撮影の一つです。
 でもデジカメの技術の進歩でかなり撮影しやすくなりました。

 今回は

  • 焦点距離
  • 開放F値とISO感度
  • オートフォーカス

 について触れましたが、他にも気にかけたい点があります。

  • 大きさ、重さ
  • 付加機能(防水性、GPS、Wifiなど)
  • デザイン!(^^)

 次回は、これらも含めて、現在販売されている機種を比べながら書いてみたいと思います。
 
 こんなに長い文章をお読みくださってありがとうございました。(^^)

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